シン・ゴジラ

2016年・日本

監督・・・樋口真嗣

キャスト・・・長谷川博己、石原さとみ


28418541766_0c6c2e40be_o.jpgGodzilla Resurgence Full Movie Download HD 720p | Download G… | Flickr

 IMAX2Dで観てきました。

 序盤で、ゴジラ登場と思いきや、昔のウルトラマンの怪獣みたいな(第2形態?)のが出てきた演出はグッドでした。
 いきなりゴジラ登場じゃダサいですからね。作り手もセンスいいなあと思いながらのめり込んでいきました。

28669862680_397788a941_z.jpgBandai Godzilla 2016, Form A (2016) | This Movie Monsters Ba… | Flickr



 その登場シーンで車や船などを蹴散らしながら行く映像は、テンション上がる作りこみの凄さ。
 今までの怪獣ものと比べると各段に特撮技術(特にCG)が進歩してると感じました。(特撮スタッフの世代交代が要因か?)
 自衛隊のヘリや、戦車のシーンもハリウッドに引けを取らないくらいの出来映えといった印象を受けました。
 
26324802072_03031e539f_o.jpgシン・ゴジラ予告 | シン・ゴジラ予告 www.youtube.com/watch?v=ysRIwlEBjuw シン・ゴ… | Flickr

 人間ドラマも、従来のこの手の映画にでる芝居臭さは極力抑えられた自然な演技をする俳優たちが多い感じを受け、映画のリアリズムに一躍買っている感じがしました。

 特に市川実日子の地味(すっぴんか?)なキャラが、早口でクールに話すのがいい味だしてましたし、映画監督でもある塚本晋也演じる生物学者も自然体の演技でよかった。

 
28526535691_5caf6cfcb7_k.jpgGodzilla Resurgence World Premiere Red Carpet: Ichikawa Mi… | Flickr

 ただ、途中からやけに人間ドラマの部分の割合が長く感じてきた感も…。
なんだか、テレビドラマを見てるような感じになってきた。
踊る大○査線っぽくなってきて、ちょっと違うんじゃないかな?と思えてきた。

 意図的に官僚役は早口で専門用語を連発したセリフにしているということですが、リアリティというよりも人間味が薄れた感をうけ、微妙な感じはしましたが…。


 おまけにゴジラは、進撃したり、止まったりで、テンポが悪い印象。

 リアルに作るのはわかったが、ストーリーにもうひとひねりあってもよかったかなあ。

 あと、惜しかったのが、予告編でも、思ってたけど、ゴジラのしっぽが、住宅地の上をグイーンと横切っていく映像で、臨場感と迫力ある描写だなって思ったけど、その時に屋根を破壊するとか電柱の1~2本でもひっかけてなぎ倒すだとかあったら、100点だったんだけどなあ…。
 
 エキストラも同じで、ゴジラに踏みつぶされたり、何かしら、ゴジラとの接触がないと、いかにも別々に撮ってますって感じ。

 全体的にもっと、ディザスタームービー感を出してほしかったかなと…。
 

27859055744_3ab0c2aaca_o.jpgGodzilla_Resurgence_trailer_shows_us_the_goods | Evil Avatar | Flickr


 ラストの薬液を注入するくだりで、ポンプ車から薬液がドバーッと出るような演出はできなかったのかな。
なんだか、全然、薬液が見えず入れているフリをしてるだけみたいに感じた。

 ハリウッド大作との違いが、“意外性”のある展開じゃないかと思います。
 観客が大方予想つく流れを逆手に取った“意外性”のあるシーンをもっと入れてほしかったかな・・・。

それと、音楽が、やたらと、伊福部の東宝怪獣シリーズを使いまわしすぎた感。せっかくなんだから、モノラルな音で懐古的感情に浸るのは、ラストクレジットくらいの使用にとどめて、もっと、現代的な迫力のサウンドを入れてほしかった。
 
 昔のゴジラの音楽とエヴァンゲリオンとが交互にかかっているだけ、という印象でした。


28526483901_9cc6f125be_z.jpgShin Godzilla | Godzilla: Resurgence | Noger Chen | Flickr

 
ラストのしっぽの部分のアップはHRギーガー風な“エイリアン”な感じになってましたが、従来のゴジラシリーズから離れて巨神兵やエヴァンゲリオンなどの完全に庵野風味が色濃く出た感じ。

 そこから、ギーガー風な骨の正体を明かすシークエンス(恐らく牧博士〈岡本喜八〉がらみ)として、ゴジラがラストにギーガー風な第5形態になってもうひと暴れするようなくだりがあったりしたら満足できたかな。
 27571925912_33a204150d_o.jpgWhat Is Going on Right Now with the New Godzilla Resurgenc… | Flickr
 
 あの終わり方だと、続編を匂わすという感じにもとれず、観客の判断にゆだねる感じともとれずで、クライマックスが尻つぼみな感じで、物足りなかった。




 全体的に表面上は従来のゴジラ映画を踏襲しているが、色々と新しい解釈やアイデアが盛り込まれた感じで、庵野風味にゴジラを作るとこうなる、といったところか。

 ゴジラ自体のデザインもそうだし、形態が進化していく設定や、放射能火炎を吐き出すときは、下顎が“プレデター”のごとく二つに割れたりとか、賛否両論ありそうですが…。
 
 まさに、“シン(新)・ゴジラ”ということでしょうか。

なんだかんだ言って、この作品好きですねえ。やっと日本の特撮映画もハリウッドにも引けを取らない作品ができたかと、嬉しい次第です。
 
 YouTubeの予告編の感想サイトでの外人さんたちの反応がいい。本国での上映をみな待ち焦がれているみたいです。
 アメリカでは年末みたいですが、早くアメリカ人の感想を聞いてみたいなあ…。



 



 
   23089058543_bb064d41bc_o.jpgGozilla Resurgence Japan poster | Domenico | Flickr
24288172921_5035d7bce4_k.jpgGozilla Resurgence Japan poster | Domenico | Flickr

この記事へのコメント

  • まっとぅー

    シンゴジラ僕も見ました!
    一見意味が分からないキャッチフレーズの、現実対虚構、という言葉の意味が映画を見て理解できました。
    2016年09月01日 23:05
  • kon


    まっとぅーさん、コメントありがとうございます!

     僕も、“現実対虚構”、気になっていたんですが、ルビのふってある“ニッポンたいゴジラ”という、フツーに“政府対巨大不明生物”という意味と、製作者のゴジラ映画に対する意気込みみたいなものもこのキャッチコピーには隠されているのではなかろうかと…。
     今までのゴジラ映画にないリアルなものを作ろう!てきな、いかに“虚構”である、架空の生物ゴジラを“現実”的に見せられるかの制作陣の挑戦みたいな。
     “現実(制作陣)対虚構(映画)”みたいな、そんな制作チームの映画魂が、本編の完成度の高さから垣間見れた気がします。
    2016年09月02日 13:11
  • まっとぅー

    お返事が大変遅くなりすみません!!
    こんなに丁寧に返事を頂いているのに、、

    あなた様のご意見大変興味深いです!
    確かに、映画制作とは常に製作陣と映画の闘いでもありますよね、、
    僕の解釈としては、''現実''とは今の日本のことであり、''虚構''とは現代の抱える様々な問題点のことであると認識しました。
    なぜ虚構かと言うと、ゴジラ自体は虚構だからです。ゴジラの中には何もなく、実体があるのは、むしろそれを生み出してしまった核廃棄の問題や、官僚の問題の方で、ゴジラ自体は虚構なのです。

    という考えです。どちらが正解とかはないと思いますが。笑

    僕はあなた様の考え、好きです。
    また暇なときに、僕のブログも拝見して頂けるととても嬉しいです!
    2016年09月19日 00:24

この記事へのトラックバック

まさに新しきゴジラ!
Excerpt: 2日のことですが、映画「シン・ゴジラ」を鑑賞しました。 東京湾アクアトンネルが崩落する事故が発生 緊急会議で内閣官房副長官・矢口は海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性を指摘する 海上に巨大生物が..
Weblog: 笑う社会人の生活
Tracked: 2016-10-23 09:52