テラフォーマーズ

2016年・日本

監督・・・三池崇史

キャスト・・・伊藤英明、武井咲


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原作ファン等の酷評が多いようですが、僕はこの映画好きな感じです。

冒頭のモロ「ブレードランナー」を意識した、未来の東京の景観はまあまあの出来で、いい感じでした。
電光ビジョンの「ヒサヤ大黒堂」ネタは狙いすぎ感があり笑えなかったけど…。「ヤッターマン」もそんな、三池監督のサブいネタが暴走した感があって好きになれなかったんですが…。

「フィフスエレメント」のゲイリー・オールドマンっぽい小栗旬は当初、苦笑でしたが、だんだんと、“小栗面白いじゃん!”とそのエキセントリックなお芝居に引き込まれていきました。
彼の発する「いーね!」は思わず横山剣かっ。と突っ込みたくなりましたし…。

その部下役の福島リラも「ウルヴァリン・サムライ」のようなハリウッド大作に出てるのでか、存在感をかんじました。

ハリウッド大作といえば、菊地凛子もいい味だしてました。“実は小栗旬側の人間でした。”という役はピッタリのキャスティング。この映画にゴージャス感を出す存在に感じました。

そして、同じくくり?でケイン・コスギも。アクションは文句なしだが、セリフは日本人役なのにおもいっきりカタコトだったのが、「キルビル」を想起させましたが…。




三池作品の「ヤッターマン」はイマイチでしたが、「殺し屋イチ」は面白かった。前者は原作はあるものの全くオリジナルの話だったのがイマイチの原因ではないかと思うのですが、後者に関しては、やはり原作漫画に忠実に作られていた感じなのでしっかりまとまってた感があったのでしょうか。


原作未読の今作はフツーに映画として楽しめました。

鑑賞後、原作を読んでみましたが、結構忠実に作っているじゃないですか。

ただ、全部が全部、モロ原作を実写化しようとしてるみたいな感じなので、おかしくなる部分もありました。

例えば、最初にテラフォーマーと出会う、緊張感があってもいいシーンで、伊藤英明が「ハロー」なんていうのも、確かに原作にはそのようなシーンがありますが、あれは、モンスターと初対面の割にはリアリティのないリアクションで映画では違和感あったなあ。

それと、バグズ2号の中での搭乗員たちとのやり取りが、舞台劇みたいなアングルの演出でダサかったかな。
もうちょっとカット割りでそれぞれをカッコよく映せなかったのかなあという感じはしました。

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しかし、なんてったって、彼らが、ただ単に、テラフォーマーたちと戦うのではなくて、自らも“虫”に変身して戦うってのが、すごい話なわけで、バッタになった山ピーなんかはまさしく“リアル仮面ライダー”ですよ。

終盤では、伊藤英明のスズメバチと山ピーのバッタと小池栄子のカマキリがゴキブリたちと壮絶なバトルを繰り広げる様はカッコよかった。

ある意味“大人も楽しめる戦隊モノ”といった感じも…。

“小池栄子がカマキリになって首をはねられる映像”なんてこの映画でなければありえないシュールな画なわけで、もちろん、意外にもしょっぱなから首をへし折られる武井咲や、容赦なく太田莉菜が首をはねられたり、篠田麻里子が頭を踏みつぶされたり…。

そういった意外性のある映像を作っちゃった本作は、そういった点ではある意味レアな作品として好きですねえ。

よく、「デビルマン」につぐ実写化失敗映画などと言われてますが、僕は「デビルマン」も実はそうまで苦にならなかった性質で、ただあの映画はラストのモロCGデビルマンの戦闘シーンでガックリした記憶がありますが…。そこからいくと、今作は冒頭の宇宙船のシーンや「マーズレッド」の発射シーンやテラフォーマーたちの描写など、日本のCG映像技術の革新なのか、結構見入ってしまう作りこみでした。


ただ、やっぱり、コミックの実写化は、そのまんまやるのは能がないのかなあと…。

例えば、テラフォーマーのデザインはそのまんまなので、もっと怖いモノにしたりとか、そういう映画としてもうひと工夫があったらもっとよかったのかなあと思った次第です。


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