バニラ・スカイ

2001年・アメリカ

監督・・・キャメロン・クロウ

キャスト・・・トム・クルーズ、ペネロペ・クルス

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元ネタは、スペイン映画「オープン・ユア・アイズ」ということですが、元ネタのタイトルの“Open your eyes.”や  “Wake up!” というセリフが、冒頭から所々ちりばめられ、あたかも、この世は幻想だ『覚醒せよ!』という作り手のメッセージのようなものがあるように思えました。

「トータル・リコール」や「マトリックス」、「インセプション」…。挙げれば枚挙にいとまがないですが、これも映画を通してスピリチュアルな真理を訴えかけているのではないかと…。


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冒頭でフェラーリ(マスタングではない!)を、人っ子一人いないタイムズスクエアで乗り捨てて走り出すシーンは、まさに、よくスピリチュアル系の話や量子論系、ホログラフィック仮説などでいわれる、“他人は存在していない。”ってことを暗示していたのではと…。

実は、我々の生きている世界はホログラムのようなもので、本来、無の世界に意識が作り出している幻想を投影しているようなものだという、知る人ぞ知る考え方をベースに作られているのではないでしょうか…。
(ジョン・コルトレーンのホログラムのシーンは、ホログラム仮説を暗示していた?)



もちろん、映画では直接的にホログラム仮説を扱っているわけではなく、「LE社」の冷凍保存延命のオプションとしての記憶操作という形で描いているわけですが、さすが、ハリウッドリメイク作品、説得力のある映像でグイグイ引き込まれていきます。

圧巻は終盤のキャメロン・ディアスとのベッドシーンで幻想と現実が交錯する幻想的なシチュエーションの演出にうならされた次第です。

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あと、カート・ラッセル演じるマッケイブという存在が面白いなあと…。
よく考えると、トム・クルーズ演じるデイヴィッドの頭の中に作り出されている登場人物だったわけですが、幻想の世界にデイヴィッドを何とかしてとどまらせようとする彼の役どころは、デイヴィッドが現実と思っていたものが幻想であった、と覚醒するに際しての心の葛藤を表現する役どころだったと思えました。

自身の子供たちの名前を言えず、彼が“創られたもの(LE社の記憶創作)”であると判明するくだりが、それを端的に表していてよかった。



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(キャメロン・ディアス、怖っ!とか。)


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( 友人役は電波少年のなすびに似てるなあ、とか。)


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(おまえは「犬神家の一族」のスケキヨか!とかツッコミつつ…。)


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(ボブ・ディランなどの様々なジャンルのいい感じの選曲に感心しつつ…。)


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ただ気になったのが、デイヴィッドの顔のケガが劇的に変化が分かるように、もっとインパクトのある損傷にしてほしかったかなあと…。

どうやら、トム・クルーズが長時間特殊メイクを施されることが苦手とのことで、その結果こんな傷跡になったとか…。
その点では元ネタのほうが、もっと酷いカオで、“人生の落差”がわかりやすかったたみたいですが・・・。

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個人的に最近、津留晃一さんやロバート・シャインフェルドさんの本をよく読んでいるので、“観るべくして、観るに至った。”なあんて思った次第です…。




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