1980年・・・日本

 監督・・・深作欣二

 キャスト・・・草刈正雄、オリヴィア・ハッセー

 



 当時CM等で、杖ついて、ボロボロになって歩いていく草刈正雄の映像は衝撃的でした。小学生のころ、みんな真似したなあ。

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 2~3年前にビデオで観たときは、しょぼいなあといった感じだったのですが、

  全世界的にコロナ禍となった現在の状況下でもう一度観てみると、前回観た印象とは大違いで色々と先見性の凄さに驚かされた。

 最初の方でイタリアでパンデミックになったり、世界中の医療崩壊、暴動…。もちろんそこは、小松左京の原作が凄いんだろうけど…


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 『人間の証明』の佐藤純彌あたりが監督かと思っていたら、深作欣二だったとは意外だった。

 それにしても、主演の草刈正雄はともかく、在りし日の渡瀬恒彦、夏八木勲、緒形拳。また、千葉真一、多岐川裕美、森田健作(奇しくも、現・千葉県知事として数十年後に、現実にもこのような状況に直面するとは…。)本来、当時の主役級の俳優たちが、外国人俳優陣に、わきに追いやられた感があって、ほとんど、当時の洋画を観ているような感覚。
  
 原作が地球規模で国際的なストーリーだからだろうけど、ロバート・ボーンやグレン・フォードらの当時の有名外タレを多数起用していて贅沢なキャスティングに改めて驚嘆。

 中でも、『人間の証明』につづき、角川映画にふたたび出演する、ジョージ・ケネディは存在感あったなあ。

 
 この映画は、有名外人俳優ももちろんだが、大規模な南極ロケや潜水艦のシーン等にも巨額を投じているわけだが、その割にはそういうスケールの大きいシーンはイマイチ不思議と印象に残ってない感じ。
 
 むしろ、人間ドラマでのシーンがウルッと来るところがあった。
 ふたつのシーンが特に印象に残っていて、ひとつは
 
 これまた当時の人気女優オリヴィア・ハッセーと草刈正雄のいい感じな❝ダークヘア❞のシーン。
 
 愛する人(多岐川裕美)を無くした草刈正雄が、darkhair...she had darkhair too. (彼女も黒い髪だった…。)とオリヴィア・ハッセーに生前の彼女を重ね合わせる場面。
 絵になる美しいシーンだったなあ。ちょっぴり泣けた。
 

 思わず「布施明より草刈正雄のほうがお似合いじゃん」と思った次第です。

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もうひとつは、 ボー・スベンソン演じるカーター少佐が草刈正雄演じる吉住をぶん殴って気を失ってしまい、答えられないのに

「ヨシズミ、 『ライフ・イズ・ワンダフル』を日本語で何という?」と問う。
 
 逆に、瀕死の状態で断末魔のカーターがふたたび同じ質問をする場面では、

「 人生はいいものだ!」とヨシズミが答えるくだりがニクイ脚本だなと思いました。
 
 ラストシーンで長旅の末、心神耗弱状態のヨシズミが皆と再会できたときに「ライフ・イズ・ワンダフル」というセリフを持ってくるあたりは、結構ヤバかった…。
 
 



 まさかコロナが『MM-88』のような恐ろしい細菌兵器というわけではないでしょうが、先見性の凄いこの映画のような展開にならないことを願ってやみません。
カテゴリー 日記
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