2020・アメリカ

監督・・・リー・ワネル

キャスト・・・エリザベス・モス、オリバー・ジャクソン=コーエン

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 H.Gウェルズの原作は、幾度も映画化されているわけですが、もはや透明人間が犯人ってことは観客はすでに分かり切ってることなので、そこをどうやって、劇中でも繰り返されるセリフで言うところの❝サプライズ❞のある内容になってるのかと、そこら辺が興味津々でした…。


 透明になるメカニズムは、原作では薬品を服用していたと思いますが、20年前くらいに映画化されたケビン・ベーコンの作品でも同じく薬理作用での透明化という設定の記憶があるけど、薬で透明になるよりも『007ダイ・アナザーデイ』のボンドカーのような、カメレオンの原理で背景と同色化して透明に見えるようにするのが、現実に出来そうな技術と思わせてくれて、リアルさが増していいと思うんですけどねえ。
 
 

 


 その点で、今回の透明人間は、カメラがいっぱいくっついているスーツを着ることで透明人間になるので現実的で、より物語にすんなりと入り込めた気がします。おそらく周りの景色をとらえるカメラとその景色を映し出すスクリーンを何らかの技術で上手く作ってるのでしょうかねえ?

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もちろん、ホラーとしての要素もぬかりなく、 屋根裏部屋での白ペンキぶっかけシーンで、その姿を目の前であらわにするシーンはマジで怖かった…💦ペンキがかかって、イボイボの人型が現れる描写のVFX技術の出来がいい!

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 最初、主人公のエリザベス・モスという女優を知らなかったので「誰、このおばさん。」となってたんですが、観ていくうちにその演技力に物語に没入していきました。このストーリーには、若手の美人女優を使うよりもベストキャスティングかな。

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 あと、ストーカー夫の異常性に、これでもかと貶められる主人公が、ほんとに可哀想だった…。 妹に嘘のメールを送られたり、かくまってもらった親子との仲を引き裂かれたり、挙句の果ては実の妹を殺害されて、その加害者にされたり…。
 透明人間だからこそ出来る嫌がらせという脚本が秀逸でした。

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 そこらへんは、クライマックスでスペアの「透明スーツ」を使っての復讐劇を正当化するのに、そう描く必要もあったのでしょうけど…。
 
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 意図的だったのか、病院のシーンでは一瞬、包帯ぐるぐる巻きの患者が映りましたが、原作の古典的な透明人間を想起させました。



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 「透明人間」という古典的な題材をうまく現代的にアレンジした本作にはいろんな❝サプライズ❞があり、大満足でした。




カテゴリー 日記
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