2020年・日本

監督・・・大林宣彦

キャスト・・・厚木拓郎、吉田玲


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 久しぶりに、大林作品を観てみたら、しょっぱなから『ハウス』や『ねらわれた学園』の頃の遊び心に溢れた大林ワールド全開のポップな映像に涙が止まらない!

  


 
 そのシュールな映像のまま、3時間ずっと見せられるのはさすがにどうかと思いきや、徐々に戦争の悲惨さや、当時の人々の壮絶な生きざまをシリアスに描く展開になっていく、ただの映像遊びだけをやるだけじゃないところがまた監督の力量を感じさせます。
 
 

 その映像的に一瞬、紀里谷和明監督の『キャシャーン』を思い出したけど、こういう❝合成見え見え感❞な画を敢えて持ってくるのは、遊び心にあふれ脚本であってこそだと思うので、実写版『キャシャーン』は、ああいうアニメっぽい見せ方より、普通にハリウッドのヒーローモノのような映像で見せて欲しかったかな。とまあ『キャシャーン』のことは、さておき…。



 残念ながら、今作が監督の遺作となってしまったわけですが、最後は盛大に!と言わんばかりのストーリーと、そして豪華な俳優陣。小林稔侍ら大御所もたくさん出てくるし(尾美としのりはもちろん出ます)なかでも、成海璃子は印象深かった。
 豊満なバストを惜しげもなくさらすシーンは、まさに体当たりの演技で女優魂を感じました。
 そんな成海璃子の男女の絡まるシーンをメガネの亀裂越を通して見せる演出には、ハッキリ見せないように配慮してのことなのか?逆にエロくなってる気もするし⁈これまたシュールな大林マジックといった感じ。


   



 享年82歳だったとのことですが、最後まで、いわゆる❝おもちゃ箱(玉手箱⁉)をひっくり返したような❞いたずら心に溢れたエネルギッシュな映像をみると、この人は『大林宣彦』でありつづけたんだなって思いました。R.I.P

カテゴリー 日記
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